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2026/08/14 08:48 |
ヤンヤン 夏の想い出
【本日の映画レビュー】

ヤンヤン 夏の想い出
エドワード・ヤン監督 2000年 台湾/日本

 あぁ、懐かしいなぁ・・・湿り気を帯びた台北のビルのコンクリートやタイルの風景。ちょうどこの映画が公開された1年前に台北を訪れた個人的な想い出とも重なってなんだかすごく切ない気分になった。いかなるときにもどんなことがあっても、一度きりの人生は常に前へ進んでいるってことをこの映画は教えてくれる。先週、友人の友人に勧められたのがきっかけでさっそく観てみたのだけど、最近、僕の周りで起きた出来事とも重なって、人間ってホント一寸先はどうなるかわからないナ・・・と途方に暮れながらも、絶妙なタイミングでこの作品と出会ったなぁと思う。

***以下ネタバレ注意!!***

 祖母、親子、兄弟・・・そして親類を通して喜怒哀楽の人間模様が淡々と描かれていく。懐が深〜くてあたたかだけどちょっと客観的なこの視点はどこか小津安二郎の「東京物語」に似ている。あっ、この物語も東京にやってきて熱海に向かうじゃないですか!おばあちゃんも亡くなるし・・・(ネタバレすみません)。舞台は”尾道と東京”の関係から”台北と東京”の関係へ。日本の家族を取り巻いていた”あの風景”はアジアの家族にも広がっていったわけですねー!?真摯に生きるこの物語の登場人物たちが愛しく思えた。夜も朝も交互にやってくるのだから、生きたいように生きればいい・・・希望でも絶望でもないこの余韻を久々に味わった。イッセー尾形の名演技にも注目!観るタイミングによって心にじんわりとくる場所も変わってくるような、そんな懐の深ーい映画です。
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2005/10/23 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 映画
瀬戸
今日は、先月に万博も終わって平静を取り戻した瀬戸の街にふらっと立ち寄った。
何度か通り掛かったことはあったけど、ちゃんとクルマを降りてぶらぶら歩いてみたのは初めて。
予想以上に落ち着いた雰囲気で、古い建物が多くて懐かしい感じの街だった。
商店街の様子を見ながらウロウロしていたら通行人のおじちゃんに、
「そこ、うまいよー!」とか声掛けられたり・・・。
あぁ、これが下町だよなぁ(笑)

で、お目当ての名古屋学院大学の学生が経営している雑貨カフェ「マイルポスト」へ。
今どきの和み系カフェって感じだったけど、
お年寄りや陶芸家っぽいアーティスト風の人(アタマにバンダナ巻いてる・・・笑)も気楽にくつろいでいて、
なんとも地域に溶け込んでいる様子だった。
中心街の空き店舗などを利用した、こういう試みはいろんな所で行われているけど、
ここは開店して何年か経っているせいか、運営側・客側ともに肩の力も抜けて、いい意味で馴染んでいる感じ。
確かに高齢者が多かったり、後継者不足とかで中心街の未来を悲観する声は多いけれど、
人の温もりを感じられるのが昔ながらの町の魅力なわけで、
そういう雰囲気を求めている人が自然に集まってくれば、中心街復活の道もあり得るのかもしれない。
集まってくる人の趣向や趣味などの要素が街を変えてしまうことだって起きているのだから。
またじっくりと瀬戸には来たいナ。

051022.jpg

2005/10/22 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 日記
ウエハースの椅子
【本日の読書レビュー】

ウエハースの椅子」 江國香織著 ハルキ文庫刊

 閉じられた世界。「絶望」といっても、けして目に見える過酷な状況の中にいるわけでもない。どちらかと言えば、満たされ過ぎて”希望”が存在しなくなるという、究極の生活の果てにある心の状態・・・お金や自立の心配をしなくてもよく、まるで社会からひきこもったような日常生活の中で、狂おしいほどの恋愛模様が続いていく。

 主人公の画家の女性は38歳独身。やさしい恋人(妻子あり)、妹とその恋人(大学院生)ぐらいしか登場人物は出てこない。しかし主人公の心の中は、大人と子どもの世界を行ったり来たりする。基本的に子どもの頃の趣向や癖、好き嫌いなどというのは、いくつになっても変わらないものだと僕は思う。だからこの小説の世界に違和感なくとっぷりと浸かることができた。

 ただ、やっぱり不健康なんだぁ・・・(笑)心の在処がね。でもそこは魅力的に鋭く澄んだ世界。混ざり合う淡い色彩が絶妙なバランスで重なりあって、見た事も無い美しいモノを見せてくれる感じ。言葉なのに不思議だ。絵本「パンプルムース!」に通じるものがある。

 いやぁ、江國香織らしい作品でした。僕は好きです。

2005/10/19 21:47 | Comments(0) | TrackBack() | 読書
秋祭り
 昨日の休日出勤+残業で6連休明けの初休日とあって、今日は昼前まで寝てしまった・・・まぁ、何も予定は入っていなかったし、たまには心ゆくまで眠って一日を棒に振るのもいいだろう、なんて密かな甘い願望を抱いてたからね(笑)。

 で、起きてボーっとしてたら、Sっチンから「K公園でフリマ出店してるよ」と突然の久々メールが!天気も良くなってきたし、K公園地元だし、ちょっとぶらぶらするのもいいかも!?と軽い気持ちで出掛けてみる。フリマって普段、全然僕には縁がないからナ。

 行ってみると街をあげての秋祭りイベントの真っ最中。内輪で盛り上がるステージの微妙な雰囲気と、あの運動会の匂い(わかる人にはわかるかなー笑)がする出店のお祭りムードとが、互いに反発!?しあってて面白かった・・・Sっチンの営業妨害?にならないように他のところもあちこち見て回る。まぁ、基本的には服とかがメインだが、おー!こんなん売っちゃっていいのか!?ってモノも見掛けたナ・・・。

 と、そこへ知ってる顔の兄さんがチラシを配りにやってきた。おー!この間バドミントン友の会(そんな名前じゃない!?)で会ったTさんじゃないか。しかも配ってたチラシは全く別系統の友人が会員になって頑張ってた地元の映画団体の上映会メニュー。Tさんと友人とは面識がないみたいだけど、これでまたつながるナ。ネット世界ではありがちだけど、オフの世界でも結構意外なところでつながってたりするもんだ(笑)。さらにアシスタント?でお世話になってるIsaっち登場!幻の地元密着型某雑誌・編集のTK氏まで。(なんかイニシャルばっかりで業界裏暴露話みたいだな・・・)

 なんだかんだと久々の面々が勢揃いして話が弾んでしまって、軽い気持ちで出掛けたつもりが、午後11時前の帰宅。なんかほんとに秋祭りみたいな一日になった。この勢いで今週の大ピンチな仕事も乗り切りたいものだが・・・。

2005/10/16 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 日記
萩原朔太郎
 この前の撮影小道具で使ってみた「萩原朔太郎詩集」をパラパラとつまみ読み。Kチンは「うずらのはばたき・・・」に妙に反応してたナ(笑)。確かこの本は今から数年前に買ったもの。だけど一度も読まないまま年月だけが経っていき、すでに黄ばみ始めている・・・。

 そうそう、「世界の中心で愛をさけぶ」でもサクの名前の由来ということで、その名前が出てきてたね。で、どんな作品を残した作家だったのか訪ねるシーンで、間違って「智恵子抄」と言ってしまうあたりは、まぁ、ある意味この作家の一般的な認知度を言い表してると思う。僕も名前は知ってたけど代表作は何?と聞かれたらきっと答えられなかった。

 社会情勢に影響されてか「郵便局」という散文詩に思わず目がいく。萩原朔太郎によれば「悲しい”のすたるじや”」「不思議にもの悲しい」ところだと表現されている。駅と同様に郵便局に集まる人々を眺めながら”郷愁”を感じるのが好きだったと書いてあるじゃないか。そうかぁ、そういう見方もあったんだな(笑)。確かに年金受け取りを待つ老人を見ていると、不思議ともの悲しい気分にはなるが・・・。萩原朔太郎の生きた時代の郵便局はたくさんの貧しい若い娘が集まってきて、その場で手紙を書いて送っていたり、女工として働いた給料を受け取る場であったらしい。自分の精神状態を若い娘たちの置かれた状況になぞらえて同情してたりするわけだね〜。郵便局は銀行に置き換わり、窓口としての銀行はコンビニに置き換わりつつある現代、今、萩原朔太郎が生きていたなら、コンビニで”もの悲しさ”を感じているのかもしれない。

2005/10/13 23:17 | Comments(0) | TrackBack() | 日記

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