カバーのコマ割り写真がリアルで、思わず中身を読みたくなって
借りてきた一冊です。
実際に著者が撮影した写真でした。
「street」
中山美里 著 幻冬社 刊
街で出会った7人の若者たちとの魂の交流。
出会いが人を変え、運命を変えることもある。
傷ついた者同士だからこそ、分かち合える苦しみ。
かつて、虐待や援交を経験をし、ボロボロになった心身に向き合った著者だからこそ
そっと寄り添うような視点で周りを見つめることができるのだろう。
浪人生時代にホームレスの段ボールハウスを訪ね歩いて写真を撮りながら
彼らの状況と自分の置かれた状況が一緒だと感じる著者の感受性にすごく惹かれた。
不幸な家族や社会に翻弄されても、その先にちゃんと希望があることを教えてくれます。
結局の所、他者との関係で世の中は構成されているんだから。
自ら傷を癒すことで、その傷の深さ分だけ他人に優しくなれる。
人間を使い捨てにするような厳しい時代だからこそ、この優しさは身に染みるなぁーと思いました。