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2026/07/23 05:03 |
春の青春18きっぷ旅 琵琶湖一周の巻<後編>
近江今津駅から200メートルほど歩くとすぐ琵琶湖にぶちあたる。
ほとんど海だ・・・海ほどではないにしても、結構な波が打ち寄せている。
当たり前のことなんだけど、最初「ん?波!?」と思ってしまった(笑)。



旧道の古い町並みを少し歩くと歴史を感じさせてくれる。
うなぎ屋さんの店構えもなかなかのもの。



ふと見渡すとと「→浜辺の道」という看板発見!
ホントに民家の軒先のような道を抜けると、浜辺に降りることができた。
すぐ隣にはほとんど民家みたいな喫茶店があって、湖側がオープンカフェになっている。
そして、ぼんやり琵琶湖を眺めながらお茶してるお客さんがふたり。
静まり返った琵琶湖の浜辺。
もう完全に時間が止まっている。
こののんびり感がたまらない。





ゆっくり浜辺を歩いているうちに、雲が途切れて晴れ間の面積が大きくなっていった。
カメラ構えてるだけで、この雰囲気をぶち壊ししてるような気さえしてくる(笑)。
ここは素晴らしく癒される場所だ〜。



しかし、その静寂も思いがけないところから吹っ飛ぶことに。
かもめの大群が突如、浜辺にやってきたのだ・・・。
そこは、さっきまで自分が立ってた場所だ。
喫茶店から餌でもバラまいたのだろうか!?



浜をあとにして、再び旧街道を歩く。
「ヴォーリズ通り」と呼ばれる大正モダンな感じの西洋風の建築物が建ち並ぶ通りを抜けた後、余裕を持って駅に戻った。1時間に1本だからね・・・これを逃すと長浜での夕焼けが微妙になってしまう。



ホームには既に敦賀行きの列車が停車中。
予想に反して座席はほとんど埋まっていて、立っている人がいるほど。
周りののんびりした田舎風景とのギャップが激しい。
能登で起きた地震のせいで、関西から北陸方面へ向かう特急列車が運休していたことが関係していたようだ。
とりあえず敦賀までは鈍行で行けるけど、そこから先は徐行運転中でダイヤは大幅に乱れながらも、なんとか列車が動き始めたらしい。
隣のオッサンは、正面に座っている大学生くらいの女の子に「どこまで行くの〜?北陸方面は大変なことになってるよ〜」としきりに話しかけていたが、女の子はただ鬱陶しそうに頷くだけ・・・。
オッサンなりに心優しく話しかけているつもりみたいだけど、これが今の現実ですよ〜(笑)。

近江塩津で乗り換えて、今度は南下して米原方面へ向かう列車に乗る。
こちらはガラガラ・・・。
再びローカル線ムード満点。
車窓の景色も山ばっかりで奥琵琶湖らしい景色。
「余呉」という駅周辺の何にもない感が最高だった。
駅から余呉湖方面に見える、あの一本だけ立ってる桜(じゃないかもしれない・・・)が花をつけたら、18きっぷのポスターにしてもいいくらいの風景になるだろう。



これぞ「18きっぷの旅」らしい雰囲気!
南下するに従って徐々に建物が増え始める。
日没前に長浜に到着。

まだ太陽がかなり上にあったので、夕焼けの琵琶湖を眺める前に、黒壁スクエアと呼ばれる古い街並を歩いてみることした。
その前に見つけた「とらや食堂」の看板は強烈だったー!!
「小さな食堂・大きく感謝」
素晴らしいキャッチフレーズ!(笑)



あと、この「長浜タワービル」も独特の雰囲気。
これはもう長浜版「ムーランルージュ」だ(笑)。



さて「黒壁スクエア」、その名の通り、黒い壁のシックな建築物が通りに立ち並んでいて、どこか気品を感じさせる。
それらは交差するアーケード商店街との相乗効果で、この町でのそぞろ歩きを楽しんでみようかという気分にさせる魅力を備えているようだ。

ケンシロウが悠然と門の前で立っている。
最初ゲーセンかパチンコ屋だと思ったら、海洋堂のフィギュアミュージアムだった。
古さの中に新しさもあり、完成形じゃなくて、きっとこれから進化していくんだろうなぁ〜って思わせるところが、ここの魅力なのかもしれない。



町の中にあった絵地図の看板、どっかで見たような・・・と思ったら、愛知県の瀬戸市在住の方が描きあげたものらしい。
確か瀬戸の観光マップも素敵な絵地図だったなぁ〜。
単なる案内図ではなくて、ひとつひとつ店の中の様子まで描き込まれている箇所もあり、ワクワクさせてくれるような内容の地図だ。
そういう細かい配慮が”おもてなし感”を高めて、訪れた客を心地良くさせてくれるのだろう。
もうちょっとゆっくり回りたいところだけど、琵琶湖に沈む夕陽をカメラに収めるため、黒壁スクエアをあとにして長浜城方面へ向かう。



線路を跨いで西へ歩くこと約15分、「日本の夕陽」百選のひとつにも指定されている豊公園に到着。
湖岸にそびえる長浜城の天守閣も、なかなか立派なもの。



もう閉館時間をまわっていたので入り口は閉まっていたが、きっと天守からは琵琶湖を一望できる素晴らしい景色を拝められることだろう。
林を抜けるとパッと視界が開けて、期待通り、今、まさに琵琶湖に沈もうとしている夕陽がで〜んと登場!!
冷たい風が湖の方から吹き付けて手がかじかんできたけど、夢中でシャッターを切った。



僕以外にカメラ持った人が数人。
夕陽も良かったが、西日に照らされた八重桜!?もキレイだった。



陽がとっぷり沈んだところで足早に駅に戻る。
駅ビル内の喫茶店で少し休憩して、かじかんだ手を温めた後ホームへ。
10分遅れでやってきた列車はすでに満員・・・地震でストップしていた北陸本線が動き始めたみたいなので、その乗り継ぎ客かなぁ・・・米原まで我慢して、一路名古屋方面へ。
こちらも、そこそこ満員。
さすが18きっぷシーズンの日曜だけのことはある!!
しばらく立つハメになったが、大垣で降りて1本あとの大垣始発列車に乗り換えることに。
こちらはもちろんガラガラ・・・ほんの15分遅らせれば余裕で座っていけるのだ☆
1時間に1本の路線に乗って旅してきたので、これくらいのロスはどうでもよくなる(笑)。

こうして、初めての琵琶湖一周の旅、
本シーズン3回目の18きっぷ旅は無事に終わりました〜!
琵琶湖はでっかいけど、一周してみるとそれぞれ雰囲気が違っていて、なかなか奥が深い。
今度は違う駅で途中下車してみたくなった。

さぁ、18きっぷも、あと残り2回分・・・有効に使うぞ☆
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2007/03/25 22:34 | Comments(0) | TrackBack() | 旅行
春の青春18きっぷ旅 琵琶湖一周の巻<前編>
本シーズン3回目の18きっぷ旅はズバリ琵琶湖一周コース!!
琵琶湖線(東海道本線)、湖西線、北陸本線をぐるっとまわって、琵琶湖をJRで一周するプランを実行することに。

雨模様の天気だったのと、前日に深夜まで鍋会などやっていたりしたため、ちょっと遅めの出発。
正直、右回りで回るか左回りで回るか、米原に着く直前まで迷ってた。
ここら辺りは、今日の天気の行方との駆け引き!!
予報では回復傾向にあって、夕方には晴れると言ってるから、琵琶湖の夕景を拝めるかもしれない。
と、すれば、琵琶湖に太陽が沈むように、東側から琵琶湖を臨みたいところ。
どの町で夕方を迎えるかが重要!
色々迷った結果、長浜を最終目的地に決めて、右回りで琵琶湖を一周することにした。

遅めの出発とはいえ、10時前には最初の目的地、彦根に到着。
駅構内には、あちこちに「ひこにゃん」看板が・・・。
この「ひこにゃん」とは、国宝・彦根城の築城400周年祭のマスコットキャラクターで、井伊直孝公を手招きして雷雨から救ったという招き猫からデザインしたものらしい。
ちなみに好物はカニと箸で切れるお肉なんだとか・・・。
なんと贅沢な猫ちゃん!?(笑)



駅前お城通りを通って彦根城方面へ向かう。
まだ、朝早いせいか、通りに通行人はまばら。
市役所の前では、観光キャンペーン!?のテント設営など、観光客を迎える準備が着々と行われていた。
雨こそ止んだものの、寒々しい曇り空・・・。
桜もまだ早いし、「ひこにゃん」だけが、風にはためいて、あちこちではしゃいでる(笑)。



お堀の周りを沿って歩いて「夢京橋キャッスルロード」という、西洋なのか東洋なのかよくわからんネーミングの通りへ行ってみた。
まるでディズニーランドのワールドバザールのように、ビシッと統一された景観!



古いのか新しいのかよくわからんその景観は、名称の通りだった!!
お土産屋さんだけでなく、普通に色んな店が軒を連ねている。
ペットショップまであったけど、なんだか切ないこの看板・・・(笑)。



ふと道路を振り返れば、昔懐かしいボンネットバスが走っていく。
ここは、もうテーマパークだ!(笑)



そんな夢京橋キャッスルロードを後にして彦根城へ。
時間の関係上、ゆっくり天守閣に登ってる暇もないので、周りを少しだけ歩くことにする。
特定の品種だけど、桜もちょっとだけ咲いていた。





お堀の中には、高校も中学校も野球場もあって、すごく広いけど肝心の天守閣がなかなか見えない・・・。
なんとか木々のあいだから見上げるポイントまでやってきてプチ満足。



よし、これで彦根城は行ったことにしよう〜(笑)。
駅へ戻る途中でお墓のショーウィンドウが!?



そして、さらに歩くと「ひこにゃん」の石像発見☆
このひこにゃんが一番可愛かったと思う・・・!?



駅前の近江ちゃんぽんの店で、野菜たっぷりの大盛りちゃんぽんを食べてエネルギー充電。
スープはトンコツではなく、醤油ベースのあっさり系。
味にパンチはないけど、ヘルシーな感じで、このところ貧しい食生活を送っていた僕としては嬉しい。
店内のテレビからは能登で起きた強い地震の臨時ニュースが流れてきた。
思ってたより大きかったみたいでかなり心配だ。

少しずつ賑わい始めた彦根を後にして、琵琶湖東岸から南下して湖西線への分岐駅、山科へと急いだ。

さて、山科で姫路行き新快速電車を下車して、湖西線に乗り換え。
湖西は「こせい」と読むらしい。
湖西は湖西でも、浜名湖の方が近い僕としては「こさい」と読んでしまう。
”こせい”線で琵琶湖の西岸を北上。
こっち側はすぐ近くに琵琶湖が見えていて、本当に琵琶湖を一周してるんだなって気分になる。
途中までは思ったより開けてて、京都・大阪のベッドタウン的地域になっているようだ。
それにしても「HEIWADO」の看板ばかりよく見る。
ほとんど駅ごとにあるよ。
まるで三重の国道を走っている時の「オークワ」みたいだ(わかりにくい!?笑)



乗り込んだ列車は近江今津行きの普通電車。
途中までは立っている乗客も結構いるくらいの乗車率だったけど、駅に着くたびに降りていって後半はガラガラ状態。
最初、思わず琵琶湖と反対側に座ってしまって後悔しかけたけど、全く心配無用だった。
別荘みたいな建物やリゾート地っぽい浜など、だんだん車窓の風景に変化がみられ、ローカル線らしい雰囲気に包まれる。
もちろん車窓から臨んだ景色をカメラに収めた。
夢中になって撮影している僕のすぐ隣のボックス席では、中年夫婦が向かいの椅子に足を投げ出してスヤスヤお昼寝している。
何のための時間調整なのかよくわからないが、途中の駅で7分とか停車時間があったりして、ますますローカル線色が濃くなってきた。
終点、近江今津に到着。
ここから先は1時間に1本の世界だ。
途中下車して琵琶湖の浜辺を歩くことにした。

後編へつづく

2007/03/25 14:03 | Comments(0) | TrackBack() | 旅行
廃線の駅にて


そこは、とある廃線の、小さな、小さな終着駅。
もう二度と列車が到着することのない、静かな、静かな終着駅。
北風だけが吹き抜けて行く、錆び付いた鉄路を辿りながら、
ある、ひとつの物語が生まれました・・・。


と、まぁ、ちょっと格好付けた(笑)序文はさておき、
初の”ゴスロリ”撮影に挑戦してみました。
前から目を付けていたロケ場所が、季節の経過と共にイメージ通りに仕上がってて良かった!
暦の上では春とはいえ、まだまだ寒い屋外で、約3時間に渡って撮影。
頑張ってくれたモデルさんに感謝です。
それにしても”ゴスロリ”と”廃線”の相性抜群だっ。
そもそも”ゴシック”とは、ルネサンス期の美術家が過去の中世美術を軽蔑して、そう呼んだことがきっかけ。
そうこう言ってるうちに18世紀頃にゴシック文化が見直されることになり、再評価されるようになったわけだけど、現在の日本ではゴシックとロリータが融合?し、大人の少女服ファッションとして広く知れ渡るようになったのです。
今では世界中に愛好者が広がり、本家本元のヨーロッパの若い女性にゴスロリ支持者が結構多いらしくて、なかなか興味深いですねぇ〜。

そもそも見捨てられた古い価値観に光を当てるという点では、ゴスも廃線も共通項があるのかも!?
しかもそれをモータリゼーションが進んでほっくほくのクルマの町、T市の廃線でやってのけた!
こりゃ、最高の舞台ですね〜!!(笑)

さて撮影の模様ですが、さすがに衣装が目立ったせいか、周辺住民のおばちゃん方が見学!?(笑)に訪れるほど。
(と、いうか廃線の土手に土筆が生えていて、それを取りに来てたみたい)
素敵なコラボレーションが実現できて良かったです。
そのうち、ちゃんと公開しますねー!


2007/03/18 22:03 | Comments(0) | TrackBack() | 写真
春の青春18きっぷ旅 鳥羽・伊勢編<後編>


鳥羽の歓楽街を真っ昼間に歩く。
とにかく建物が古くてモダンで、まるで時間が止まっているかのよう。
夜だと灯りが灯って、それなりの雰囲気になるのだろうか・・・。





そんな通りのスキマに突如「鳥羽みなとまち文学館」を発見!
迷わず中に入ってみる。
ボランティアで運営されており、
中の1室ではおばあちゃんたちがお茶をすすりながら世間話に花を咲かせていた。
ガラガラと引き戸が開くと、おばあちゃんが一人出てきて、丁寧に館内を説明してくれた。
今日は大阪方面からのお客さんが多いらしい。



テーマは岩田準一と乱歩・夢二までという欲張りな内容。
古いテレビまで置かれていて、かなりレトロを意識した展示物は、町の雰囲気とぴったりでタイムスリップしたような気分になれる。
どうやら乱歩は20代後半頃、鳥羽に1年ちょっといたらしい。
一応、働きには出ていたが、あまり仕事せずにふらふらしていたようだ。
昔も今も、働く気がない人はやっぱり存在するわけで、
今の若者だけ責めてはいけないのかもしれない(笑)。
奥にある乱歩シアター「パノラマ座」では、
自分でプロジェクタとDVDプレイヤーの電源を入れて、再生ボタンを押して鑑賞するという、まさにホームシアターばりのシステム。
乱歩が撮ったという短編の無声映画をしばし鑑賞する。
かわいらしい手書きテロップまで入っていて、素人感覚満載!(笑)
1950年頃に志摩で撮影された貴重なフィルム映像、なんと若い海女さんの◯ッパイポロリシーンまで入っているという意外な内容にビックリ!
あっけらかんとした表情で胸元をカメラに向け続ける様子が、なんだかカメラ慣れしていない時代の雰囲気も垣間見えてきて微笑ましかった。



文学館を出た後は通りを海の方へと歩いて、城山公園へと向かう。
ここにもやはり誰もいない。
すぐ側に幼稚園があったけど、ここはなんと平屋の木造園舎!
昭和初期の風情が漂っていた。





しばらく裏道のような商店街を歩いて行くと、
和牛専門店「豚捨」という素晴らしいネーミングの店が・・・。
さっきの文学館に展示されていた1960年代の写真に写っていたような建物群にも出会う。
やはり所々で時間が止まっている、しかも現役だ。





加茂川の手前で折り返して、今度は海沿いの国道を歩く。
こちらはauのショップがあったり、ダイソーがあったりと、日本全国どこにでもある道沿いの風景。
さっきまでノスタルジックなものばかり見ていたので、なんだか新鮮にそれらが目に飛び込んで来る。
どうやら鳥羽の魅力は、クルマで通り過ぎるだけでは見つからないところに凝縮されているようだ。

夕方が近付くに連れて、季節はずれの強い北風が一段と強まり、とにかく冷たくて寒くて仕方がない・・・。
そこで早めに鳥羽を後にして、伊勢へ向かうことにした。
賑わう近鉄の駅とは裏腹に、相変わらずJRの鳥羽駅はシーンと静まり返っていた。
乗り込んだ列車に乗客はわずか3人。
16時前に発車した普通列車内から、しばし車窓風景の撮影に勤しむ。
こんな時、ガラガラの車内だと嬉しい。
後ろの窓を独り占めして、ひたすら線路に向かってシャッターを切る。
結構、海が荒れていて、波打ち際を縫うように走る光景は、なかなかの迫力だったなぁ〜。



伊勢市駅で途中下車。
目的は数年前に訪れた時に出会った古い洋館でお茶すること。
伊勢神宮外宮前にある「ボン・ヴィ・アン」は、知る人ぞ知る有名フレンチレストラン。
喫茶室もあってお茶もできるのだけど、重厚な内装とレトロな小物が優雅な雰囲気を演出してくれます。
旅先でお気に入りカフェを見つけて、何年か経ってから再会して変わっていなかったりする喜びは、なんだか久々に実家に帰った時の感覚に似ている(笑)。



束の間の伊勢滞在、懐かしい撮影の思い出がよみがえる。
僕がホームページを開設した頃、よくモデルをしてくれたSさん。
そういえば、あれからもう5年以上経っている。元気にしてるかなぁ〜。

日没迫る頃に再び列車に乗って帰路に就く。
多気で紀勢本線に乗り換え、亀山へと向かった。

亀山ではなんと接続の悪さから30分待ち・・・。
でも、これがまた18切符の醍醐味だ。
ちょっと駅前まで出てみると、やはりシーンと静まり返っている。
かろうじて1軒の売店が開いていたので、お菓子やら飲み物やらを買い込む。
列車で関西線ルートを通ると、中原中也の詩を思い出す。
「桑名の駅」というその詩は、
”桑名の駅は暗かった・・・”というフレーズを何度も繰り返す作品。
確か、その後に続くフレーズは「蛙がコロコロ鳴いていた」だったような。
桑名はすっかり開けて明るくなってしまったので、ここ亀山の方がその詩の雰囲気に近い気がする。



亀山からは名古屋へ向かうガラガラの普通列車に乗って、ひたすら北上。
地元の学生に混じって、ビジネスマンもちらほら。
亀山と言えば、液晶の産地・・・そのせいかどうかわからないけど、割と理系な雰囲気の通勤客が目立った気がする。
そして桑名で「快速みえ」に乗り換え。
こちらの列車は観光帰りの乗客も多く、ほぼ満席だった。
乗り換えるたびに車内の雰囲気が違うのが面白い。
10時前には余裕で帰宅。
亀山あたりで一度、深夜のような気分になったので、
なんだか時間感覚がオカシイ。
やはり三重はワンダーランドだと思った。
三重出身の平井堅が言っていたように、
真夜中でも開いてるコンビニが新鮮に見えてしまう(笑)。

実は前日に行き先を決めて、実行した今回の18きっぷ旅。
その気ままさゆえ、旅の愉しみを存分に味わえた気がした。

あと、残り3回分・・・さて、次はどこへ行こうかな。

2007/03/17 23:49 | Comments(0) | TrackBack() | 旅行
春の青春18きっぷ旅 鳥羽・伊勢編<前編>
青春18きっぷを使っての日帰りプチ旅行。
今回は三重県の鳥羽・伊勢を巡ってきました!(愛知起点です)

朝8時前の名古屋発〜亀山行きの普通列車に乗り込んで一路南へ。
土曜の朝の下り列車はガラガラ状態。
各ボックスシートに一人ずつ座っているよう状態で、ふと隣の席をチラッと見渡すと時刻表をペラペラめくっている男性が一人・・・おそらく18きっぷ旅行者と思われる(笑)。
あえて、そこそこ混んでる「快速みえ」には乗らずに普通列車を乗り継いで亀山経由で鳥羽へ向かうことにした。
途中、伊勢鉄道への乗り入れ区間のある「快速みえ」だと18きっぷとは別に運賃を支払わなくてはいけないらしい。

列車は9時過ぎには亀山に到着。
関西本線から紀勢本線に乗り換える。
ここからは電車ではなくディーゼルカーで、しかも1両編成の寂しい列車でした。
なんとか席を確保するものの、都会の通勤電車並みの混雑・・・特に関西方面から来た18きっぷ旅行者多し!
普段なら1両でもゆったり乗れるのだろう・・・迷惑そうな視線を投げ掛ける地元客の表情がとても印象に残った(笑)。
混雑した列車でしかもワンマンという最悪な状況で、列車は数分遅れる。
津を過ぎると混雑も緩和されて、いつもののんびりムードといったところか、行商のような大荷物を抱えて乗ってくるおばあちゃんがいたり、部活の練習試合に向かうジャージ姿の中学生が乗って来たり、車内はすっかり地元の足として雰囲気に包まれていました。
多気で結構、乗客が降りていったけど、これから紀勢本線でさらに南下するのだろうか。
いつか自分もそっちのルートを辿ってみたいけど、極端に鈍行だと不便なんだよなぁ。
11時過ぎに終点の鳥羽に到着。



改札を抜けると、こじんまりとした待合室があって、2階通路で近鉄と接続している。
観光地らしく広い待合室と土産屋が軒を連ねる近鉄の駅とは違って、JRの駅はホントに昔懐かしいローカル線の駅といった感じだ。
その小さな待合室では、ガイドブックを入念にチェックしている一人旅らしき女性客がひとり。
掲げられた時刻表を眺めてみると、ほとんどの時間帯で1時間に1本しか列車がない・・・いや、1本もない時間帯もあるではないか!?
帰りの時間の目処をつけてから駅を出て、鳥羽の町散策へと向かった。



まずは佐田浜港方面へ。
ここからは伊勢湾に浮かぶ離島への定期船が発着している。
岸壁に繋がれていた「マーメイド号?」がちょっとコワい(笑)。





僕も10年くらい前に、この港から三島の「潮騒」の舞台となった神島へ行ったことがあったっけ。
古い建物の連絡船ターミナルが、独特な最果て!?ムードを演出してる気がした。
駅前ビルの土産屋街も、なんだかちょっとひなびた雰囲気。
今ひとつ食欲も湧かず、食事処も素通り。
でもこれから少し歩くことを考えると多少の栄養補給もしておかなくてはならない。
何せひとり旅は自由な反面、無茶し過ぎて食事のタイミングを失ってしまうことも多々あるからね。
結局、駅前の唯一といってもいいフランチャイズの店「◯っぱ寿司」に入ってしまいました(笑)。
お昼時とあってか、地元客で大混雑!!
美味しい海の幸が目の前で獲れるというのに、現実の姿を見た気がしました・・・。

さて腹ごしらえ後は、再び連絡通路を渡って山側へ。
事前に調べておいた「鳥羽ウォーキングマップ〜江戸川乱歩の散歩道コース」を辿っていく。
暗い山道をひたすら登ってみたが、途中で下山中の老夫婦とすれ違ったくらいで、観光客はいない。
あまりに人がいないので、昼間なのに気味が悪くなる。
見晴台から駅から港方面が見下ろせました。



「無線電話発祥記念碑」というのがあって、どうやら明治時代にここで無線電話の実験が行われたらしい。
携帯電話でメールチェックなどしながら、技術の進歩は恐ろしいくらい進んでるのに、寂れて行く町もあるのかと思うと、少々複雑な気持ちになる。
小山を下りて行くと、水仙が咲いていたのでしばし撮影!青空の背景が気持ちいい。





小さな神社の前に出てくると、なんとなく視線を感じたので、
ざっと見渡すと民家の軒先に繋がれたワンちゃんがじっとこちらを向いていた。
カメラを向けても動じない・・・。



再び、上り坂を登って「扇望台」へ。



ここは絶景を楽しむことのできる鳥羽十景のひとつで、山本周五郎の「扇野」の舞台にもなった風光明媚な絶景ポイント。
すぐ下に「めだかの学校」という施設があった。



この「めだかの学校」絶滅危惧種となったメダカの飼育をはじめ、自然とのふれあいゾーンを無料で公開しており、すぐそばのホテルの社長が余暇を利用して作りあげてしまったらしい。
はしゃいでる子どもたちの声が聞こえてきて、なんだか昔憧れた秘密基地のような雰囲気!
天上の世界?を覗き見したあとは、山を下りて鳥羽の町中へと向かいました。

〜後編へつづく〜

2007/03/17 15:05 | Comments(0) | TrackBack() | 旅行

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